〜スタソン日記企画!<159>木川賢次編〜

スタソン日記企画第1弾!
〜あなたの思い出のもの・人はなんですか〜

この一枚のチケット。
はっきり言って、今では なんの価値も無いはずです。
ですが、10年経った今でも棄てられません。
時は、世界中がミレニアムから解放された 2000年8月
一つの社会現象にもなった出来事がありました。
「サザンオールスターズ 茅ヶ崎 LIVE」
桑田の故郷でもある茅ヶ崎の市民が署名活動によって
実現にこぎつけた、伝説的ライブです。
昔からのサザンファンでして、
その前後も数多くライブには参加してました。
この時は、市民球場が会場だったこともあり、
キャパシティも小さく、チケットは半ば諦めていました。
しかし、ダメ元で コネでは無いのですが、
知人に裏技でのチケットを依頼したところ、
「なんか、参加席っていうのなら、取れたらしいけど・・」との連絡。
即答で 「お願いします!!」
そして当日、同じく熱烈サザンファンの友人を伴い、
「参加席」を体感しに初の茅ヶ崎参上。。
駅を降り立つと、決して広くは無い茅ヶ崎の街が、サザン一色。
球場に入りたくても入れない人達が 会場周辺に溢れてました。
チケットを携え入場すると、自分の席はステージの真裏のバックネット席。
確かにライブを正面からは見れませんが、いざとなればモニターがあるし、
何より、実は一番ステージに近い最高な席だったのです。
自分たちと同じ意気込みで「参加席」をゲットした周囲の人達とは、
自ずと連帯感が生まれました。
そんな参加席の熱に刺激されたのか、桑田さんのテンションも最高潮!
すぐ側にある茅ヶ崎海岸から運ばれる潮風に包まれ、
四時間近くのステージは、夢のようで、終演後、軽い放心状態だったのを
憶えています。
昨年、惜しまれつつも無期限活動休止 を発表したサザン。
事実上解散では?とも言われてます。
大雨の中公演された、そのラストライブには、
残念ながら行けなかった自分ですが、
これは負け惜しみでは無く、
奇しくもオリジナルメンバーでのラストライブとなった、
あの茅ヶ崎ライブこそが『BESTライブ』であったと確信してます。
そして、あらためて このチケットは棄てられないなぁ、
と今回感慨深く思った次第であります。