「努力しないで出世する方法」公演終了と御挨拶

公演無事終了のご報告とご挨拶
ブルーカバーアクターズ主宰者・宇治川まさなり
この度のブルーカバーアクターズ公演VOL.4
「努力しないで出世する方法」公演を
無事に皆様に支えられながら閉幕することが出来ました。
予想外の出来事が目の前に到来し、様々な混乱の中、
出演者、スタッフ、事務所関係者、劇場様、
そして応援して下さったお客様と一丸となって
公演期間を終えることが出来ました。
本当に、本当に心より感謝申し上げます。
公演期間中、上演に際し様々なメールなどで賛否両論の
ご意見を頂き、また社会状況と向き合う中、
何度も何度も苦渋の決断に迫られる時を向かえました。
その結果、震災翌日の12日は上演を中止。
13日は昼夜公演を行わせて頂き、最終振替公演は中止
という決断を下させて頂きました。
上演の決断に際しましては、私自身は演出家であり、
ブルーカバーアクターズに関しましては主宰者でございます。
万が一の障害に遭遇した場合を考え、職業生命をかけての
決断でございました。
しかしその決断に揺らぐことなく賛同し、勇気を持って
舞台を通し、被災地の方々、困難に立ち向かっておられる方々の
ために、今自分たちに出来る唯一の献身的活動をして下さった
俳優、スタッフ、事務所関係者、劇場様に心より感謝を伝えたいと
思います。
スタンダードソングは、
1995年「生命の尊厳」「平和貢献のための芸術文化」の位置づけ
としてエンタテイメント作品創りをスタートしました。
今回、東北地方太平洋沖地震が起こった際、幾度と私たちの
上演の意義を私個人として問い直す機会に見舞われました。
しかし私共は、今回の惨事を含め、9.11テロ事件、サリン事件、
阪神大震災他と様々な惨事の中でも上演を希望の架け橋とし、
通常の生活の中でも多くの日々繰り返される惨事の中で、
私たちの立場で、職業で出来ること、何より今一人の人間として
出来うる限りの社会貢献をするしかないと闘い作品創りを行って
参りました。
あらゆる状況の中で、さまざまな解釈、ご意見があるものだと
思います。
今回、私はこの様な思いの中で公演中止、上演の選択をさせて頂きました。
そん中、本当に多くのお客様に励ましと感動のお言葉、ご連絡を
頂きました。出演者、スタッフ一同、熱く胸に込み上げるものが
沢山ありました。言葉では言い尽くせない思いでいっぱいです。
皆様からのチャリティー販売させて頂きましたパンフレットは
すぐに完売となりました。有り難うございました。
支援募金を責任を持って被災地に寄付させて頂きます。
長文となりましたご報告挨拶文に目を通して頂き、
誠にありがとうございました。
今後も私たちの職業の意義を、一人の人間としての存在意義を
しっかりと確認しながら成長し、精進し励んで参ります。
本当に今回の公演期間中に劇場に足をお運び頂きましたお客様、
都合により起こし頂けなかったお客様、心より御礼申し上げます。
まだまだ続く多くの惨事、混乱、困難が少しでも早く回復しますよう
祈りを捧げます。
                   2011.3.14 主宰・宇治川まさなり