☆★KOB-X-公演を終えて〜岡雅史コメント〜★☆

KOB-X-公演を終えて
<岡雅史コメント>

皆様、こんにちは。岡 雅史です。
スタソンの作品は今回で3回目、
今回は「カイドウ役」をやらせていただきました。
劇中で「ただ一人、殺されて死ぬ人物」であり、
それだけに他のキャラクターとは一線を画す位置付けであったと
思っています。
カイドウの最後のセリフは「おまえら、まとめて死ね!」でした。
頭の中、心にどんな理想を描いていようとも、それでは未来は創れない、
破滅しかないのです。
それを正に体現するキャラクターでした。
本当に沢山の皆様にご来場、ご観劇いただき感謝の気持ちでいっぱいです。
我々が稽古期間を経て創り上げてきたものを舞台に乗せても、
客席にいて観て下さる皆様がいらっしゃらないことには、
作品は完成しません。
舞台上から発せられるセリフや動きだけでなく、エネルギー、思い、
そう言ったものを客席の皆さんに全て受け取っていただき、
感じて頂くことで、それがまた舞台に反響する。
それがあってこそ作品自体も作る側も劇場という限られた
空間の中で成長していく・・・と思っています。
作品を仕上げるのは間違いなく「客席の皆様」です。
沢山の素敵なキャスト・スタッフとの出会い、
そして素晴らしい客席の皆様との出会い・・・
この「出会い」と「時間と空間の共有」
こそが僕にとっては何よりの宝です。
演劇に限らず「ものをつくる」ということは、
本当に凄いことであると実感します。
今回関わることの出来た全ての皆様に、本当に感謝しております。
本当に、本当にありがとうございました。
またいつか、お会いできることを願って・・・。