〜スタソン日記<170>木川賢次編〜

<木川賢次サンコメント>
季節は秋、学園祭シーズン真っ盛りです。
そこで思い出したことがあります。
高校三年の学園祭でクラスの出し物として、
演劇をすることになりました。
当時、自分の高校の演劇部は、
全国大会に行くくらいのレベルの高さだっのですが、
その主要メンバーがクラスにいたこともあり、
別に模擬店でも良かったのに、彼らが主体となって事を進めていきました。
クラス全員で、照明やら、垂れ幕作りやら役割分担していきました。
キャスト的には10人程度でしたが、
内心 皆 キャストには入りたくないと思っていました。
結局、途中からじゃんけんでの配役決定に決まり、
自分は まんまと 出演者となってしまいました。
タイトルは『ゴジラ』
ストーリーは、ある家庭の娘とゴジラの恋愛を中心に話が進む
コメディ? みたいな感じです。(ざっくりでスミマセン)
勿論、ゴジラの着ぐるみなんぞは使わず、
普通の格好、髪型で見る側にイマジネーションを
委ねる芝居(つか劇団的?)
自分は、そのヒロインの父親役という大役で、
セリフもかなりあり、見せ場沢山の役だったのです。
既に部活の野球部も現役引退してましたが、
自分以外も、テニス部やバレー部やらの演劇には
免疫のない人間ばかりでした。
ですが、いざ稽古が始まると 演劇部のメンバーたちとの
レベルや温度差を埋めようと皆真剣に取り組みました。
そして、本番当日は そんな 元野球部や元バレー部やらの
つたない芝居を興味本位で見に来た観客で、
予想外にも教室は満杯になりました。
実際に見てくれた友人や、演劇部の人間は、
良かったよと言ってくれました。
でも、絶対嘘です。
当時ですら、そう感じましたが、今振り返ったら 台詞回しやら、
間の取り方やら、にわか仕込みで、よくも人前に立てたと恥ずかしく
なります。
その後、自分が芝居に身を投じるようになるまで、
それから10年以上経ったこともあり、
決して ルーツにはならないのですが、
今となっては いい思い出です。