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about Knock.Out.Brother

制作意図

私共スタンダードソングエンタテイメントは、エンタテイメントな演劇作品を通して楽しみ、哀しみ、怒り、喜びを体験して頂き、生きることへの「勇気」「希望」そして「平和へのインスピレーション」を掴み取って頂ける事を芸術の役割、創作意欲の源流としてまいりました。

2001年「ポルシェスパイダー」・2002年「スパイダー」と題し、人種差別による殺戮(テロ集団)に命を賭けて復讐を遂げようとする、主人公の心の葛藤を描いた物語を上演、そして2003年「Knock.Out.Brother」を上演し、人はどこまで人を信じ抜けるのか、どうすれば人は傷つけ合うことをやめるのか?という、深遠かつ難題なテーマを掲げたこの作品を、エンタテインメントに娯楽性をもって仕上げ、数多くのお客様から感動と賛同の声を頂き、嬉しくも本年再演の運びとなりました。
この作品の創作動機は、忘れることの出来ない2001年9月11日にはテロの脅威が現実のものとなり、その後、緊迫するイラク・北朝鮮情勢からアメリカは国際協調主義から踵をめぐらし「憎悪と報復の連鎖」を繰り返し、単独行動による戦争を決行。

そして更に悪化する世界情勢の中、生命の尊厳が叫ばれ、信じ難いほどの事件、無痛感覚、人情不感症の蔓延る現代社会に向かって、時代を担いゆく、私たち青年世代がアグレッシブに立ち上がらずにはいられないというものです。
今や生命を脅かす「さまざまな戦争」という出来事が、絵空事ではなく、身近に感じるのは勘違いではないはずです。
だからこそ、「他者へのまなざし」「他者の苦しみ」を最も敏感に感じる能力を必要とする演劇という、国境を越え、人と人を結びつける素晴らしい創作活動を通して、世の中に、また今回出会う事の出来るお客様方に、未来への希望の息吹を感じて頂ければと、2004年再び「K.O.B」の作品を通し、挑戦し続けてまいります。

深遠なテーマを掘り下げ、現実から目を背けず、お客様に喜んで頂けるエンタテインメント性をもちろん忘れず、この作品の最たるターゲットである若者層の心の琴線に触れる作品を提供したいと思います。

スタンダードソングエンタテイメント 主宰者 宇治川まさなり

ストーリー

なぜ傷つけ合うの・・・
痛みを忘れた大人たちよ。

深遠なテーマに挑みながら、小難しい作品ではなく笑いが随所に散りばめられ迫力のアクションやダンス、ほのかな恋物語をからめ、胸にせまる感動の涙を誘い、若者達のエネルギッシュな世界をスタイリッシュに描いた作品。

身寄りのない兄弟、戦美(正木蒼二)と海美(須賀貴匡)は自らを守るために破壊的な暴力を繰り返していた。

だがある日、裏社会と繋がりのあるカツヨシ(横山一敏)連合の仲間に海美の彼女が襲われ、怒り狂った戦美は海美を連れて連合を脱退。街で出会ったストリートのタワシ(渡辺修)率いる、ウキウキ(弓削智久)他のチュッパチャプズと行動をともにするようになる。

しかしその後も二人を執拗に襲撃するカツヨシ連合。抗争の中、担ぎ込まれた病院で、非暴力を訴える糸満護(高島広芳)と、看護師でその妹のこはく(藤村ちか)に出会う。

糸満と対照的な戦美と海美は対立。しかし、娘を殺され、妹が急性脊髄炎で立てなくなるという悲しみを背負っても、糸満は非暴力を貫き通す姿勢を変えようとはしなかった。

海美は自分と同じく愛する者を亡くした悲しみに襲われても変わらない糸満の姿に心打たれる。糸満との間で少しずつ変化していく海美の心。

ところがそんな海美は、信じられない程の衝撃の過去を知ることになる。

ふたたび心を閉ざす海美と、悲哀に突き落とされる戦美。

そんな絶望のどん底にいる海美達を切り裂くように、カツヨシは襲撃を仕掛ける。

そして破滅に向かい暴走する戦美と海美が最後に見つける一条の希望の光。

それぞれの忌まわしい過去が破滅的に交錯する兄弟を生み出し、遂に悲しすぎる結末を迎える。

ヒューマニズム溢れる物語をおバカキャラが続々登場し、笑いと感動と迫力のアクション・ダンスを盛り込んで描き上げるスタソンエンタテイメント作品に乞うご期待!

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